先日、はじめてリノベ会社の完成見学会に参加しました。リノベーション会社の営業の方に、予算を聞かれたのですが、わからないと答えておきました。
リノベ会社の人は、「そうですか」と困ったような顔をされていました。見積も提出されていないのに、予算なんて答える必要ないですよね。
この記事ではこんな疑問にお答えしますね。
こんにちは。aruhome_aikoと言います。
本記事を書いているわたしは、リノベーション会社に10年以上勤務して、間取りの提案やインテリアの提案を実施してきました。
そんなわたしが、リフォーム・リノベーション会社は、なぜ予算を聞くのかについて答えていきたいと思います。
それではさっそくはじめましょう。
そもそも、なぜ、予算を聞くのか?
そもそもなぜ、予算聞くことが必要なのでしょうか。
理由は以下の3つです。
- 予算に合わせた間取りプランを提案をするため
- 予算に合わせた商材を提案するため
- リノベ工事費用を抑えるため
お客様に、ご予算を聞くほんとうの理由について解説したいと思います。
リノベ工事の予算について詳しく知りたい方は最後までご覧ください。
それでは本文へと参りましょう。
予算に合わせた間取りプランを提案をする為
リノベ工事の相談にこられた方に、わたしが必ず聞く質問があります。
その質問は、「ご予算はどれくらいで考えていらっしゃいますか?」です。
もちろん、唐突にこのような質問をさせていただくわけではないです。
リフォームやリノベのご希望内容やご家族構成や希望の工事時期などをお話して、ある程度リノベのご希望を内容を把握してから、このように質問を投げかけます。
ご予算についてご質問をすると、少し困った顔をされるお客様もいらっしゃいます。
あえてお聞きはしませんが、少なからず、このような疑問を感じられる方もいらっしゃると思います。
- 「わからないから相談にきたのに、いきなり予算のことを聞かれても」
- 「どれくらいの費用がかかるかを提示するのが仕事でしょ」
- 「なんか値踏みされてみるみたいで、気持ち良くないな。予算を言ったら必要のない工事まで、お見積もりにのせられそう。。。」
はじめて相談会に参加し、わたしも逆の立場で、同じ質問を受けたら、きっと考えている予算よりもかなり減らして答えるかも・・・
リフォーム・リノベーション工事についてあまりご存知でない方にいきなり予算のことを聞いて、印象が悪くなってしまうと、その後のご提案どころではなく、すぐに他の会社さんへ相談相手を変えらる可能性もあります。
では、なぜ、リノベ会社がお客様にご予算を聞くのか。
それは、リノベーション工事では間取り変更に伴う工事金額や商材の価格差の振り幅がとても大きいんです。
つまり、予算を知っておかないと、的外れな提案をしてしまうからです。
リノベーション工事の良さは、自由設計に近く、一から間取りプランを考えることができることです。
一方で、予算が限られている人でも、既存の間取りを活かしながら間取り変更の範囲を少なくすることで、費用を抑えることもできます。
つまり、柔軟に間取り変更の範囲を調整することで、予算を希望額に近づけることができます。
そういった意味で、リノベ会社は、まずは、予算をお客様に聞きます。
リノベ会社側は、十分に予算がある人に、高い商材を売りたい訳ではないのです。
「リノベ工事の金額は、施主側が決める」
このマインドでいいと思います。
予算に合わせた商材を提案するため
2つ目の理由は、1つ目に似ています。
ご提案する住宅機器や建材の種類やグレードによって価格差がありすぎるからです。
もう少し詳しく説明しますね。
例えば、ご予算が500万であれば500万でできるリノベプランを考えます。
1000万であれば1000万でできるリノベプランを提案したいと、あれこれ頭を悩ませて提案します。
仮に、1000万ほどご予算で考えているお客様が、「後から増えるかもしれないので、リノベ会社には、少なめの予算を伝えておこう」と考えたとして、ご予算を800万円とお聞きしたとします。
当然、わたしたちは800万円の予算を踏まえて住宅機器や建材の提案を考えます。
ご要望を満たす、あまり知られていない値打ちのある商材があったとしても、予算オーバーとなるのなら、おそらく、ご提案を控えることになってしまいます。
リノベ会社は、さまざまな住宅機器や建材にをご提案していますので、国内、国外問わず、商品の知識が豊富にあります。
重要なポイントは、全ての商品をお伝えできるわけではないので、どうしても予算に合わせたご提案に絞ってしまうのです。
たくさんある商材の中から、希望を叶えることができる商品と、お客様が出会ってほしいと言うのが、リノベ会社側の本音なんです。
予算に見合った商材に出会うためにも、予算額はしっかりと伝えることを、わたしはオススメします。
リノベ工事費用を抑えるため
3つ目は、正しい予算は、リノベ工事を費用を抑える為に必要だからです。
お客様もご予算への関心は高く、リノベ工事の費用は、できるだけ抑えて、満足する工事を希望されています。
お客さまが希望するリノベーショ内容が、実際かかる工事費用とかけ離れていてもいいので、わかる範囲で希望内容といま考えているご予算を教えてほしいとお伝えしていますが、それでも、予算がわからないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
その気持ちも十分にわかります。
そんな時は、予算の話から一旦離れて、予算の話ではなく、リノベ工事後に実現したいライフスタイルや日頃の悩みを深掘りしていきます。
予算をかける場所を一緒に探っていくイメージです。
予算というのは、商品選定の前提にかかわる、とても大切な情報源だと思っています。
わたしたちが知りたいのは、お客様のこだわりや価値観、これだけは譲れない想いだったりします。
これが明確だと、「こだわるところとそうでないところ」を具体的にわかれば、メリハリのあるプランを出せます。
結果的に、適切な商品と予算に見合った間取りのご提案につながります。
お打ち合わせを通して、お客様と信頼を重ねて行きながら、上手な予算管理も大切な仕事だと思っています。
リノベ工事の予算についてみてきました。参考になればうれしいです。
今回は以上です。