ひとまず、現地調査をお願いするリノベーション会社を3社に絞り込みました。
リフォーム・リノベーションにおける現地調査を実施してもらうにあたってのコツがあれば教えてほしい!
こんな疑問にお答えします。
こんにちは。aruhome_aikoと言います。
本記事を書いているわたしは、リノベーション会社に10年以上勤務して、間取りの提案やインテリアの提案を実施してきました。
そんなわたしが、リフォーム・リノベーションにおける現地調査のコツをご紹介していきます。
それではさっそくはじめましょう。
Contents
なぜ、現地調査が必要か?
そもそもなぜ、現地調査が必要なのでしょうか。
ポイントは大きく2つあります。
- なるべく誤差の少ない見積を作成するため
- 現地調査の実施可否にて、施主様側のやる気を確認するため
この記事を読めば、現地調査に対するリノベ会社側の気持ちが理解できて、現地調査がスムーズに実施できる、そんな記事です。
なるべく誤差のない見積を作成する為に、現場確認と採寸が必要
現地調査の目的のひとつは、誤差のない見積を作成する為に、現場状況を確認して寸法を記録をすることです。
リノベ会社は、限られた時間中で、すばやく正確に採寸して、現場状況を調査することを意識しています。
理由は、見落としがあれえば、見積金額に大きな影響があるからです。
・床材を例に出すと、マンション用直張りフローリングが貼られているか?2重床構造で戸建用フローリングが貼られているか?
・天井材を例に出すと、天井がコンクリート躯体にクロスなどの仕上げ材が貼られているか?ふかし天井か?
上記のように、現状の仕上げ材の素材や下地確認に漏れやご認識があった場合には、見積金額に誤りがうまれ、後々のトラブルに繋がることも考えられます。
現地調査の精度によって、提案プランの内容がガラリと変わってしまう為、現地調査はとくに重要なんです。
中古マンションリノベの場合、現地調査時に、まだ売主さんが居住しているケースもあります。
そのようなケースでは、複数の業者を同時に現地調査に呼び、短時間で採寸を終えるように指定をされる施主さんもいます。
事情はわかります。時間と手間はかかりますが、なるべく誤差のない見積を作成してもらう為には1社ずつ現地調査時間を確保することをオススメします。
参考に、時間短縮の為に、施主側できることをまとめてみました。
- リフォーム・リノベーションの要望をA4一枚程度にまとめておく(できればリノベ会社に事前に提出しておく)
- 室内を内覧したことがあれば、できる限り室内の状況を伝えておく(一度リノベしていて間取りがかわっている、荷物が多いなど)
- 間取り図や仕上げ表が入手できるのであれば、事前に提出しておく
以上、3点を意識してもらえれば、現地調査の時間短縮につながりますので、ぜひ、試してみてください。
次に、リノベ会社側が現地調査時にチェックするポイントを知っておいて損はないでしょう。
- 水回りのPS(パイプスペース)の位置、排水の経路
- 床材の下地状況(コンクリートか2重床か)
- 天井・壁の下地状況(コンクリートかふかし壁・天井か)
- エアコン用のスリーブ穴の数と位置
- インターフォン、防災機器の種類
上記に加えて、各部屋の寸法や梁の大きさなどを測っていきます。
現地調査の実施可否にて、施主側のやる気を確認する為
完成見学会やリノベ相談会に参加し、ざっと、ご要望を聞かせいただいた施主さんの中には、まだ、時期を決めていないからなどの理由で、現地調査を拒否されるお客様もいらっしゃいます。
「プランと概算見積書を出してみて欲しい」「現地調査はとりあえず結構」
値段が高ければ他の業者を当たるつもりなのか!?
少しリノベ会社側の意見になるかと思いますが、当然、現地調査ができなければ正確な見積はできません。
時期を決めている、いないは、実はあまり関係なく、施主様が以下にリフォーム・リノベーションに対して前向きに検討しているかを現地調査の実施可否で判断しています。
「それがリフォーム、リノベ会社の仕事でしょ?嫌なら別の会社をあたります」と言う気持ちもわかります。
施主さんが準備にかけられている時間に比例して、リノベーション会社側も自然と時間をかけて、より良いプラン提案したいと考えます。
その為に以下のことを現地調査時にやってないかを確認してみてください。
- 簡単な事前情報だけで、概算見積とプランを複数要望する。
- 現地調査の時間を短縮するため、複数の会社を同時に現地調査させる。
- 予算や更新したい設備などもあまり話し合あっておらず、要望が曖昧なまま相談する。
- 現地調査に行っても、入らせてくれいない部屋や開けさせてもらえない収納がある。
いかがでしょうか。現地調査を依頼する前後には、ぜひチェックしてみてくださいね。
現地調査を実施するときの注意点3つ
それでは、現地調査を実施するときの注意点を詳しくみていきましょう。
- 家族と話し合い要望はある程度まとめておく
- 予算をはっきりと伝える準備をする
- できる限り生活のありのままを見せる(伝える)
と言う感じです。もう少し説明しますね。
家族と話し合い、要望はある程度まとめておく
まずは、ご家族とリノベーションについて、話し合い、ざっくりでもいいので要望をまとめておくことです。
意外かもしれませんが、ご家族であまり話し合っておらず、夫に任せている(妻に任せている)パターンも多くあります。
日々、忙しく、なかなか時間が取れないと言う事情もわかります。
それでも間取り図を眺めながら、あれこれとご家族で話てみてくださいね。
きっとご家族それぞれの隠れた要望が出てくるはずです。
実現できるかどうかは、気にせず、まずは、要望を伝えることからはじめてみてください。
予算をはっきりと伝える準備をする
相談会や現地調査時にリノベ会社が必ず聞く質問があります。
「ご予算はいくらぐらいを考えていますか?」です。
「それがわからないから相談に来ているのでしょ」思われる方も多いかもしれません。
予算を曖昧に伝えることは、あまり良くないとわたしは思っています。
もちろん、何にいくらかかるかわからないから相談に来ていると言うことも正しいのですが、予算をはっきり伝える準備をすることをオススメします。
こちらの記事に詳しく、リノベ会社が予算を聞く理由をまとめていますので参考にしてみてください。
できる限り生活のありのままを見せる(伝える)
現地調査時やリノベ会社に相談している際には、何に困り、何がうまくいかない。本当は、こんな生活に憧れるなど、生活のありのままやこうなったらいいなぁを率直に伝えてもらえる方が、いいと思っています。
なぜなら、そうやって、相談していただける方に、リノベ会社側の担当者は、「なんとかして希望を叶えてあげたい」と、やる気になるからです。
生活スタイルを見直し、収納を見直し、次の10年、20年の生活をデザインし直す。
今できてなくても、リノベーションをきっかけに、「わが家をもっと好きになれる、家族全員の気分が上がるリノベーション」を目指してほしいと思っています。
今回は以上です。
中古マンション+リノベーションをお考えの方のヒントになればうれしいです。
それでは、リノベライフをお楽しみください!