中古マンション+リノベーションのデメリットって、何ですか?
専門誌を見るとメリットばかりが掲載されていて、デメリットが少ないように感じるので、少し不安です。
このブログでは上記のようなお疑問を解消します。
こんにちは。aruhome_aikoと言います。
本記事を書いているわたしは、リノベーション会社に10年以上勤務して、間取りの提案やインテリアの提案を実施してきました。
そんなわたしが、中古マンション+リノベーションのデメリットをQ&A方式で解説していきます。
それではさっそくはじめましょう。
Contents
- 中古マンション+リノベーションのデメリットって、何ですか?
- 築年数が古いマンションは、排水管や給水管が古いままだと聞きました。水漏れが心配です。
- リノベーションで室内の給排水管を更新できます。マンションライフは、水漏れへの備えは必須です。
- 中古マンションは、新築の時から先に住んでいる方がおり、独自のコミュニティが出来上がっていると聞きました。新築マンションなど、一斉に入居する方が子育て世代の同年代の方も多く安心できるでしょうか?
- 中古マンションも新築マンションも共同住宅であることは同じです。
- リノベーションを機に対面キッチンにしたいと思っているのでしょうが、可能でしょうか。
- 排水を流すマンションのPS(パイプスペース)の位置確認が必要になります。床あげ工事(床下に空間を作り給排水のルートを確保する)をすれば可能です。
- 中古マンションの外観の古さが気になります。
- 外壁などは大規模修繕で塗り替えやメンテナンスを行う、修繕計画を予定しているマンションが多いです。
- 築40年のマンションを親から引き継ぐ予定です。築古マンションの為、あと何年住めるかが、不安です。理想の間取りを考えて大規模にリノベーションをするべきか、最低限のリフォームで済ませるべきか迷っています。
- あと何年住めるも大切ですが、これからの5年、10年、15年をどのように過ごしたいかも大切にしてみてください。
- 子供がまだ小さく室内で走り回るので、築古の中古マンションは音の問題がきになります。
- 騒音問題は、マンションの共同生活を悩ませる大きな問題です。少し視点を変えて、気にしなければならない必須事項と捉えて、リノベーションにあわせて、できる対策は何かを考えてみてください。
中古マンション+リノベーションのデメリットって、何ですか?
築年数が古いマンションは、排水管や給水管が古いままだと聞きました。水漏れが心配です。
リノベーションで室内の給排水管を更新できます。マンションライフは、水漏れへの備えは必須です。
解説:リノベーションの規模にもよりますが、フルリノベーションを機に、専有部分の給排水管の更新をオススメしています。現状の給水管が塩ビ管や鉄管、給湯管が銅管などの場合は 、更新を検討してください。耐熱性・耐圧性に優れている被覆架橋ポリエチレン管などであれば、ひとまず更新の必要はないですが、リノべ会社の意見を参考に、慎重に判断してください。
中古マンションは、新築の時から先に住んでいる方がおり、独自のコミュニティが出来上がっていると聞きました。新築マンションなど、一斉に入居する方が子育て世代の同年代の方も多く安心できるでしょうか?
中古マンションも新築マンションも共同住宅であることは同じです。
解説:中古マンションも新築マンションも共同住宅であることに違いはないです。隣人や先に住んできる方のコミュニティについて考えても仕方ないと思っています。新築に一斉に入居する場合でも同じです。管理組合への参加や近隣住民への配慮は、新築マンションも中古マンションも同じく大切です。気になる場合は、不動産会社の担当者に、マンションの管理体制や修繕積立金の状況などを、しっかり確認するようにしましょう。
リノベーションを機に対面キッチンにしたいと思っているのでしょうが、可能でしょうか。
排水を流すマンションのPS(パイプスペース)の位置確認が必要になります。床あげ工事(床下に空間を作り給排水のルートを確保する)をすれば可能です。
解説:リノベーションを機に、水回り機器(システムキッチン、ユニットバス、洗面台、トイレ)のサイズUPや移設は、間取りを考える上でも重要で、リノベ後の満足度を上げてくれます。上階からの排水をまとめて下階に流すパイプスペース(図面にはPSと表記)は、マンションの共有設備であり、移設などはできません。この制約を守りながら安全に排水ができるような経路と勾配を確保できれば、システムキッチンの移設は可能です。その他の設備機器も基本的には移設可能ですが、あまりにも大胆な間取り変更(例:ユニットバスをもとは洋室があった場所に位置変更)は、騒音や水漏れのトラブルの可能性も高まりますので、リノベ会社と相談しながら無理のない範囲での施工をおすすめします。
中古マンションの外観の古さが気になります。
外壁などは大規模修繕で塗り替えやメンテナンスを行う、修繕計画を予定しているマンションが多いです。
解説:新築マンションと比べると外観の古さはどうしても目立ってきてしまいます。マンションは、外観や共用廊下などの共用部分を定期的に行う、修繕計画を数年から数十年単位で計画しています。資金は、居住者さんから毎月集金している修繕積立金から捻出します。この修繕積立金がマンション全体でいくらほど積み立てられているか、修繕計画がしっかり立てられているかなど、マンション購入前に確認することができます。マンション居住者による理事会がしっかりと運営されているマンションかどうかは、マンションライフを充実される為に大切なポイントとなります。不動産会社さんにしっかりと事前情報の確認をオススメします。
築40年のマンションを親から引き継ぐ予定です。築古マンションの為、あと何年住めるかが、不安です。理想の間取りを考えて大規模にリノベーションをするべきか、最低限のリフォームで済ませるべきか迷っています。
あと何年住めるも大切ですが、これからの5年、10年、15年をどのように過ごしたいかも大切にしてみてください。
解説:中古マンションを購入する場合は、築年数が気になると思います。特に築40年以上を超える築古マンションは、後、何年住めるかと不安になる為、大規模なリノベーションを躊躇する気持ちもわかります。中古マンションの管理状況は、マンション毎に違いがあり、一概に、あと何年住めるということを明言できないのが正直なところです。家族のライフスタイル十人十色のため、これからの5年、10年、15年を、こだわった間取りや好みのインテリアに囲まれて楽しく過ごすか、15年先や売却のことを考えて、標準的な間取りや最低限の設備交換で住まうか、ご家族でじっくりと相談して、家族のライフスタイルにあわせて検討してみてください。
子供がまだ小さく室内で走り回るので、築古の中古マンションは音の問題がきになります。
騒音問題は、マンションの共同生活を悩ませる大きな問題です。少し視点を変えて、気にしなければならない必須事項と捉えて、リノベーションにあわせて、できる対策は何かを考えてみてください。
解説:マンションライフは、共同住宅である以上、管理規約や最低限のルールがある前提です。騒音問題は、マンションの管理をすすめる上で1番の問題だと思います。少し視点をかえて「マンションライフは生活音を気にして生活しなければならない」と考え、今できる対策は何か、リノベーションに合わせてできることはあるのか。という心構えで検討してみてはどうでしょうか。騒音問題だけではなく、近隣住民への配慮は、マンションライフを快適に過ごす為に必要です。管理規約を遵守して、思い通りのリノベーションを実施して、マンションライフをスタートしてみてください。想像以上に生活音が隣接住居に響きやすいマンションは確かにあります。不動産会社の担当者に聞いてみたり、マンションに住んでいる友人や知人に相談してみたりして、マンション内で騒音問題が頻繁に起こっていないかを確認してみてください。